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このタイトルは一体何なのか?
答えは《分数》
住まいの設計に於いて、最初にヒアリングを行う。内容は日常の生活リズムや習慣、希望する部屋の数や広さ、来客の頻度~人数及び誰の客なのか?などなど多岐にわたり、赤裸々に家族の内幕を暴いてゆく。
“暴く”というのは多少語弊があるかもしれないが、全くその人物・家族を知らない者がその人達の住まう家を計画するのだから知る事に躊躇しては満足する計画は出来ない。
さて、冒頭に出てきたこの《分数》なのだが、計画段階での要望は往々にして願望と見栄が出過ぎて、実際に使う者に対して過酷で負担が多いだろうと想像できる形が現れる。
例えばリビングの広さ。要望はLDタイプで20帖以上。なのに家族は3人。窮屈よりは良いかもしれないがちょっと広すぎるんじゃ?と思うしお陰で他の部屋が圧迫されている。そこでこの理由を問うと・・・
「稀に大人数の人が来る事がある。」ということ
では、どの位の頻度で?と質問
「年に1~2回。5、6人くらい。去年はなかったけれど・・」
という返答。
1年が365日として来客される割合は1/365という事になる。確かにその時は重宝するかもではあるが、残りの364日間をこの1日の為に家族の空間に対して負担が伴うのは計画する者として些か疑問。それよりも家具に頼らず収納を増やしたり、他の部屋との関連性に自由度を与えた方が限られた空間を有効に利用できるのではないかと考える。
この様に、案外日常的に使う人よりも外部の目を気にする傾向が何処となく感じられる。
“御もてなし”も大切ではあろうが、広い部屋よりも狭く天井も低い方が落ち着いて過ごせる場合もある。こんな時は《分数》で諮ってみても良いのではないだろうか
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